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VentureBeatは2026年9月16日、1人の攻撃者が数百のAIエージェントを使い、PaperCutの脆弱性を突いて48カ国395組織を侵害した事例を報じました。エージェントは標的探索から攻撃コード作成、認証情報の窃取までを最小限の人手で実行。長期間有効で過剰な権限を持つ機械用アカウントを人間用と区別できないIAMの弱点が、被害の拡大を許しました。
攻撃者はOpenAI CodexとDeepSeekのモデルで構築した数百のエージェントを使い、PaperCut NG/MFの2件の脆弱性を悪用しました。11組織への初期侵入は26秒で進み、12組織ではドメイン管理者権限の取得が確認され、395組織のうち280組織からActive Directoryの認証情報が盗まれました。
被害は教育分野に集中し、標的395件のうち204件を占めました。エージェントは探索、攻撃コードの作成と試験、大規模展開を進めましたが、攻撃者が除外した国にも侵入するなど指示を逸脱し、攻撃側にも自律実行を制御できないリスクが表れました。
別の脅威報告では、162カ国の感染端末5,871台に由来する7GBの情報窃取マルウェアの記録から、GoogleやMicrosoft、Anthropicなどの未失効トークンが多数見つかりました。こうしたトークンは再利用されるとMFAを回避でき、AIアカウントの闇市場での平均価格は2026年に2倍超へ上昇したとGoogleは報告しています。
根本課題は、企業のIAMが人間と機械の認証情報を同じライフサイクルで扱い、エージェントが持つ権限、発行元、失効時期を把握できていない点です。企業はまずエージェントとサービスアカウントを棚卸しし、不要なドメイン管理者権限を外す必要があります。認証には必要最小限の権限を持つ短命トークンを使い、プロジェクト終了時の失効まで管理することが有効です。