トランプ政権、AI監督機関案を保留

政権案の停滞

AIラボの自主規制機関
企業幹部の反対で保留
新たな監督案の不在

監査法案の壁

独立監査人の常駐案
危険モデルの開発停止権
採決日程と賛成票の不足

強制停止案の課題

二つの停止法案の競合
損害発生後の停止への疑問
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WIREDは2026年9月16日、アメリカ政府によるAI規制が当面進まない公算が大きいと報じました。ホワイトハウスは先端AIモデルを対象にした監督機関の検討を、技術企業幹部の反対後に保留しています。連邦議会でも独立監査人を置く超党派法案や強制停止法案が競合し、中間選挙前の採決日程、賛成票、政権支持のいずれも不足しています。

政権案は、Google DeepMind共同創業者Demis Hassabis氏の提案を受け、財務省と大統領府科学技術政策局が予備草案を作ったものです。先端モデルを開発する主要AI企業が自主規制する機関を想定しましたが、David Sacks前AI責任者やMetaのMark Zuckerberg最高経営責任者らがトランプ大統領に反対を伝えた後、検討は宙に浮いています。

超党派のFrontier Actは、商務省の独立監査人をAI企業に常駐させ、重大な安全事故を報告し、壊滅的な危険があるモデルの開発を政権が止められるようにする法案です。OpenAIは公に支持していますが、ホワイトハウスは態度を決めず、共和党のマイク・ジョンソン下院議長も本会議にかける意向がないと報じられています。

反対論には、アメリカが危険なモデルを停止しても中国が開発を続ければ、競争上の圧力で停止を解除せざるを得ないという国家安全保障上の懸念があります。民主党は監査条項を政府資金の継続決議など成立必須の法案へ組み込む案を探っていますが、党内でも支持は固まっていません。

政府が危険なAIモデルを強制停止できるようにする法案も、下院案と上院案が並立しています。技術関係者の一部は、監視されていないと判断したモデルが問題行動を起こし、発覚時には損害が生じている場合、事後の停止命令だけでは不十分だと指摘します。下院には中間選挙後まで採決日が残っておらず、いずれの案も早期成立は難しい状況です。