ライカCEO、生成AIは創作理念に反すると表明

AI活用医療

手仕事で描く新作

5年をかけた映画制作
230体超の人形
49人のアニメーター

技術活用の線引き

作家を支える道具
生成AIによる代替への反対
医療・科学での活用期待
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ストップモーション映画『Wildwood』を制作するライカのトラヴィス・ナイトCEO兼監督は10月22日、生成AIは同社の創作理念に反するとThe Vergeの取材で述べました。23日の公開を前に、人間の経験から物語を生む制作を守る一方、医療や科学でのAI活用には可能性を認め、責任ある運用を求めています。技術そのものではなく、芸術家の仕事を代替する使い方を問題視しています。

『Wildwood』は完成まで5年を要し、230体を超える人形と49人のアニメーターを投入しました。主人公プルーだけで36体の人形を用意し、制作には延べ1,000人を超えるアーティストが関わっています。

ライカは技術を拒んでいるわけではありません。人形に呼吸を表現する横隔膜を組み込み、手足の筋肉構造や衣服、髪、毛皮の素材も改良し、従来作より生き生きとした表現を追求しました。

ナイト氏が引く線は、技術をアーティストの手に委ねるか、技術がアーティストの仕事そのものを担うかです。人が作った素材を取り込み別の形で出力する生成AIを「盗用」と捉え、喪失や悲しみを描く物語は実体験を持つ人間から生まれるべきだと主張しました。

一方で同氏は、AIが医療や科学で人類に大きな利益をもたらす可能性も認めています。ただし社会を混乱させ、深刻な害を及ぼす恐れもあるため、価値を生かしながら危険な利用には歯止めをかける責任が必要だと訴えました。