TeraWulfの32億ドルAI施設、責任不透明

企業構造の壁

32億ドル規模のAI施設
住民対話を拒む事業者

規制の届かぬ施設

包括法案は知事署名待ち
既存500MW計画は対象外

地域に残る課題

消火用水の不足継続
建設継続と防災懸念
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Ars Technicaは2026年9月7日、複雑な企業網の背後にある32億ドル規模のAIデータセンターを巡り、地域社会が責任主体を特定しにくい実態を報じました。TeraWulfはメリーランド州の施設について、連邦エネルギー規制委員会(FERC)の規則に対面で住民と会う義務はないとして、Public Citizenが求めた公開の地域会合への参加を断りました。

この姿勢はニューヨーク州サマセットでも見られ、記事は説明責任の難しさがデータセンターの技術基盤の各層に及ぶと指摘します。所有・運営を担う企業関係が複雑になるほど、住民が誰に説明や是正を求めるべきかが曖昧になる構図です。

ニューヨーク州議会は6月初め、20MW以上の新規施設への1年間の許可停止を含む「責任あるデータセンター開発法」を可決しました。環境影響分析、エネルギー効率基準、建設現場の適正賃金、2040年までの再生可能エネルギー移行、立地地域への具体的投資も求める包括案です。

しかし、可決から3カ月後も法案は知事の署名を得ていません。ホークル知事が7月に出した行政命令は50MW超の超大規模施設の新規許可を1年間止める内容ですが、500MWのLake Marinerは命令前に許可済みで、対象外です。

サマセットでは火災から2カ月が過ぎても、消防がタンク車で水を運ばざるを得なかった給水問題が解消していません。一方で建設は減速しておらず、AIインフラの拡張に地域対話と防災対策が追いつかない状況が続いています。