利用者の反発でMetaとGoogleがAI機能撤回
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米誌WIREDは2026年8月10日、生成AIへの利用者の反発が大手プラットフォームの行動を実際に変え始めていると報じました。MetaはInstagramで本人の同意なくAI画像を作れる機能を批判の高まりから3日で停止し、GoogleもGoogle Earthの衛星画像をAIで加工できる機能を公開直後に撤回しています。
プラットフォーム側の設計変更も進んでいます。LinkedInはAI生成らしい投稿を通報できるボタンを追加し、Snapchatは完全にAIで作られた動画を発見タブの対象外としました。Substackは書き手を対象にしたAI検出ツールを導入しています。
反発の根にあるのは同意の欠落です。学習用データとして自分の投稿が集められることも、検索結果の上部にAIの回答が置かれることも、利用者が求めた結果ではありません。ニューヨーク大学のMeredith Broussard教授は「AI革命は起きたが、誰もがそれを嫌っている」と述べ、テック企業が同意の問題に鈍感だったと指摘します。
世論調査もこの空気を裏づけます。Gallupの調査では生成AIへの理解が深まるほど否定的な見方が強まり、18〜29歳では半数近くが害の方が大きいと答えました。AIを支えるデータセンターの建設に対する抗議も、政治的立場を超えて広がっています。
職場でも温度差があります。開発者が生成AIを日常業務に取り込む一方、トップダウンの利用強制への不満は根強く、Blockの従業員は「本当に良いツールなら誰もが自然に使う」と語りました。同意と選択肢を欠いたAI導入は、機能の撤回や信頼低下というコストを伴うことを示しています。
では経営者は何をすべきでしょうか。撤回された事例に共通するのは、事前の説明もオプトインもないまま機能を配ったことです。導入の可否を利用者や従業員が選べる設計にすることが、公開後の手戻りを避ける最も現実的な手段になります。