VisaがReplitに出資、AI決済基盤を共同開発
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VisaがAIコーディングプラットフォームのReplitに出資したことが5月28日に発表されました。出資額は非公開ですが、両社はReplitの開発環境にVisaの決済機能を統合し、開発者やAIエージェントがプラットフォーム内で直接決済を完結できる仕組みの構築を進めています。
背景にあるのは、AIエージェントがユーザーに代わって商品を購入・取引する「エージェンティック決済」の急速な台頭です。RobinhoodがAIエージェントによる株式取引を導入し、GoogleもAIショッピングエージェントを展開するなど、業界全体で決済インフラの整備が加速しています。Visaはこの流れに先手を打つ形です。
統合にはVisaが開発したTrusted Agent Protocolが活用される見込みです。これはAIエージェントが自身の意図や顧客情報を安全に共有し、決済の信頼性を確保する仕組みです。さらにVisa Intelligent Commerceと呼ばれるAI決済スイートとの連携も検討されていますが、いずれも探索段階であり、共同製品の正式発表には至っていません。
Replit側もこの提携を成長のてこにしています。同社は法人向けにセルフサーブ型の契約プランを新たに開始し、20万ドルまでの契約を営業担当なしで締結可能にしました。SSO、監査ログ、高度な権限管理といったエンタープライズ機能も提供します。
Replitの企業価値は2025年9月の30億ドルから、2026年3月のシリーズDで90億ドルへと半年で3倍に急騰しました。CEO のAmjad Masad氏は解約率が極めて低く、ネットリテンション率が300%に達するケースもあると述べています。単一テナント環境を導入した企業はアプリをReplit上に維持する傾向が強く、バイブコーディング市場の拡大とともに顧客基盤は着実に広がっています。