Figma MakeがGitHub双方向連携を追加、デザインから本番コード直接反映
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クラウドデザインツール大手のFigmaは2026年5月28日、AI設計アシスタント「Figma Make」にGitHubとの双方向連携機能を追加したと発表しました。プロダクトマネージャーやデザイナーが既存のGitリポジトリをFigmaデスクトップアプリに直接インポートし、キャンバス上でアプリケーションのコードを視覚的に編集した上で、標準的なGitHub Pull Requestとしてエンジニアリングチームに変更を提出できるようになります。
この連携の特徴は、既存のエンジニアリングガバナンスを迂回しない点です。Figma Makeはローカル開発環境として機能し、デザイン変更はローカルコミットとして蓄積されます。出荷準備が整ったら、ブランチを作成しPRを開くという標準的なワークフローを経るため、CIパイプライン・セキュリティチェック・コードレビューがすべて従来通り適用されます。AIモデルにはAnthropicのClaude 3.7 SonnetやClaude Opus、GoogleのGeminiを動的に切り替えて使用します。
2025年5月に初公開された当初のFigma Makeは、AIで生成したプロジェクトを新規GitHubリポジトリにエクスポートする一方向の仕組みでした。今回のアップデートで既存コードベースとの同期が可能になり、デザイナーとエンジニアが並行環境を維持する必要がなくなります。デザイナーの45%、プロダクトマネージャーの59%が日常的にコードに関与しているとされ、こうした非エンジニア層が視覚的にフロントエンド実装を進められる点が訴求力となっています。
競合環境も注目に値します。フルスタックアプリビルダーのLovable(月額25〜50ドル)はゼロからのSaaS構築に強く、AnthropicのClaude Design(月額20〜200ドル)は高速プロトタイピングに適しています。一方Figma Make(月額16〜90ドル)は、既存のデザインシステムとの忠実な連携を強みとし、成熟した組織のフロントエンド最適化ツールとして差別化を図っています。
Figmaにとってこの機能強化は経営上の急務でもあります。2025年7月のIPOでは初日に株価が250%急騰しましたが、その後81%下落し、時価総額は約113億ドルまで縮小しました。従来型SaaSからAIネイティブツールへの資金シフトが進む中、Figma Makeの進化は同社がAI時代のソフトウェア開発で不可欠な存在であることを証明するための戦略的な一手です。