OpenAI、がん検知脳インプラント企業に出資

出資の概要

4500万ドルのシード調達
OpenAIなどの出資

装置の仕組み

腫瘍信号のAI解析
検知と電気刺激の一体化

臨床試験とデータ

オーストラリア3人で短時間試験
追加7人で機能検証
OpenAIへのデータ非共有
詳細を読む

OpenAIのベンチャーキャピタル部門とピーター・ティール氏のFounders Fundは2026年10月21日までに、脳腫瘍を検知・治療するインプラントを開発するCoherence Neuroへ出資しました。今回の出資は4500万ドルのシード調達の一部で、膨大な神経データをAIで解析し、がんの変化を捉えて治療につなげる技術の実用化を後押しします。

サンフランシスコを拠点とするCoherenceは、脳腫瘍に伴う微弱な電気信号をAIモデルで解読します。動物では、がんが増大・縮小・再発しているかを信号から判別できるとしており、人での研究と臨床試験への移行を進めています。

今夏、オーストラリアのロイヤル・メルボルン病院で脳腫瘍摘出手術を受けた3人に、約30分間だけ装置を置き、記録機能と初期安全性を確認しました。現在は追加の7人で、信号の記録と刺激の両機能を検証しています。

装置は腫瘍の成長を抑えることを狙い、穏やかな電気刺激を与える設計です。Coherenceは新規資金を使い、悪性度の高い脳がんである膠芽腫の患者に装置を長期留置する臨床試験を開始し、将来は他部位のがん治療にも広げる計画です。

脳コンピューター接続機器は、人手では扱いきれない規模の神経データを生み、AIが信号と動作を結び付ける用途に向きます。一方、CEOのベン・ウディントン氏はOpenAIに脳・健康データを共有しないと明言しており、出資とデータ利用は分けて捉える必要があります。