企業はAIエージェント基盤を平均3種併用、費用管理は後手

併用が前提の基盤選び

平均3.1基盤の同時運用
選定理由首位は柔軟性29%
主基盤首位はMicrosoftで41%

統治への投資が先行

監視・デバッグ投資が31%で最多
権限強化への投資は30%
53%がハイブリッド制御想定

後手に回る費用管理

21%が事後ログのみの把握
費用対効果評価は3.63で最低
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米メディアのVentureBeatは2026年8月12日、従業員100人以上の企業107社を対象としたAIエージェント基盤の調査結果を公表しました。企業は平均3.1種類のオーケストレーション基盤を同時に運用し、統治や監視への投資が進む一方で、21%は暴走したエージェントを実時間で止める手段を持たないことが分かりました。調査は2026年7月の単一波として実施されたものです。

基盤の併用は例外ではなく前提になっています。85%が2つ以上、64%が3つ以上を運用し、Microsoft AI Foundry / Copilot Studioは70%、OpenAIのAgents SDKは68%、AnthropicClaude Platformは47%のスタックに入っています。主基盤を一つだけ挙げた61社ではMicrosoftが41%で首位、Anthropicが28%で続きました。

選定の決め手はモデルやツールをまたぐ柔軟性で29%を占め、特定の最先端モデルとの親和性を挙げた10%の約3倍でした。セキュリティと権限が17%、本番稼働の信頼性と実行制御が各15%と続き、開発の容易さ8%や総保有コスト4%を大きく上回っています。企業は開発の便利さよりも、縛られないことと制御できることを買っているわけです。

投資先も統治に寄っています。監視とデバッグが31%、セキュリティと権限の執行が30%で、両者だけで増額予定の61%を占めました。2026年末時点の制御基盤については53%がハイブリッド型を見込み、自社構築や外部への抽象化を含めると78%が制御をプロバイダー任せにしない構えです。

懸念の中身は商業的なものではありません。プロバイダー内に制御を置く際の最大のリスクとして37%がセキュリティと権限の制約を挙げ、ベンダーロックインの23%や可視性不足の22%を上回りました。乗り換えを計画する72社の検討先ではAnthropicが43%で首位となり、現在の主基盤で先行するMicrosoftの17%と対照的です。

手薄なのは費用の管理です。21%は事後のログでしか支出を把握できず、30%は主基盤に標準搭載された上限や絞り込みに頼るのみで、独自ゲートウェイの25%とモデル間ルーティングの24%が工学的に抑え込んでいる状況です。満足度4.17に対し費用対効果は3.63と3項目で最も低く、統治の設計が先に整い、計測が追いついていない構図が浮かびます。