MetaがAI活用で新アプリ開発を加速、近く追加投入へ

アプリ量産への転換

LLMによる開発速度の向上
スタンドアロン型アプリの連続投入
新たな消費者向け製品を近く公開

推薦システムのAI化

Instagram全投稿のLLM解析
ランキング改善へのエージェント活用
LLMネイティブな推薦基盤の開発

過去の挫折と現在地

実験的アプリの相次ぐ撤退
Threadsの月間5億人到達
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アメリカのMeta(メタ)は7月29日の2026年4〜6月期決算説明会で、AIの活用により新しいアプリの開発速度が上がっていると説明しました。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、写真アプリ「Instants」、グループ機能を独立させた「Forum」、Marketplace出品者向けの「Seller」の投入を挙げ、新規アプリの投入はさらに容易になるとの見通しを示しました。

同社は「より多くのアイデアを形にし、既存の推薦システムを使って拡大させる」方針を掲げています。ザッカーバーグ氏は「新しい消費者向け製品を近く公開する」とも語り、追加のアプリが控えていることを示唆しました。大規模言語モデル(LLM)によってソフトウエアの出荷が速くなり、アイデアを短い周期で試せるようになったことが背景にあります。

もっとも、Metaが単体アプリに挑むのは初めてではありません。2015年に閉鎖した社内組織「Creative Labs」は写真共有の「Slingshot」や匿名チャットの「Rooms」、ニュースアプリ「Paper」を送り出し、2019年に発足した研究開発チーム「NPE Team」もチャットや音楽、デート向けなど多数の実験作を投じました。しかし、いずれも利用者を集められず、すべて終了しています。

潮目を変えたのが「Threads」です。月間利用者は5億人に達し、既存アプリからの誘導に加えて、AIによるコンテンツ推薦が伸びを支えたと同社は説明しています。ザッカーバーグ氏は、いずれ10億人規模の次の主力アプリになるとの見方を繰り返し示してきました。

スーザン・リー最高財務責任者(CFO)は、LLMがランキングと推薦の改善に効き始めていると述べました。コンテンツの中身を理解して学習データの質を高めるだけでなく、LLMを使うエージェントが品質評価やトレンド検出、ランキング変更の検証といった開発作業も担っているといいます。今年に入ってInstagramのリールとフィードの全投稿をLLMで処理し、話題やトーンを解析する体制も整いました。

説明会で投資家の関心はAI関連の支出と法人向け事業に向かい、新アプリについて追加の質問は出ませんでした。ただ、開発コストが下がれば試行回数は増やせます。試作の速度を次の主力アプリにつなげられるかが、Metaの新しい試金石になりそうです。