AppleがOpenAIを提訴、営業秘密の盗用と主張
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Appleは7月10日、AIハードウェア開発を巡り営業秘密を不正に盗用したとしてOpenAIを提訴しました。41ページに及ぶ訴状によると、元Appleエンジニアが認証バグを悪用して退社後も社内ネットワークにアクセスし、未発表製品の技術仕様など数十件の機密ファイルを持ち出したとされます。Appleはこれらの情報がiPhoneに対抗するOpenAIのハードウェア事業を支えていると主張し、使用差し止めを求めています。
中心人物とされるのは、8年間iPhoneの電気系エンジニアを務め2026年1月にOpenAIへ移籍したChang Liu氏です。訴状では、Liu氏が返却すべきApple支給端末を手元に残し、退社数週間後に当時未知だった認証の脆弱性を突いてクラウド上のネットワークストレージへ侵入したとされます。「ネットワークストレージにアクセスできると分かった、超面白い」というメッセージも証拠として引用されました。
情報の受け渡しには元同僚のYu-Ting Peng氏が関与したとAppleは指摘します。Peng氏はLiu氏の退社後もAppleの機密プロジェクトや取引先情報を継続的に共有し、競合ハードの開発を後押ししたとされます。ただしPeng氏自身は今回の被告には含まれていません。
訴状はOpenAIの組織的な関与も強調しています。ハードウェア責任者でApple在籍24年のTang Tan氏が採用面接で候補者に実物の部品や試作品の持参を求めたほか、OpenAIが退職時の警備手続きを回避する方法を指南したとも主張しています。
AppleはOpenAIの不正が「氷山の一角」であり、企業文化として上層部が主導していると批判しています。OpenAIは来年、iPhoneに挑むAIハードウェア端末の投入を計画しており、今回の訴訟はその事業の土台を揺るがしかねません。