OpenAI、NYT著作権訴訟で証拠隠蔽疑惑

疑惑の核心

検索能力を偽装との主張
7800万件の会話DBを内部保有
提訴前から侵害調査を実施

証拠開示の問題

2000万件サンプルは使用不能
数十億件のログ削除疑惑
保全命令の不履行

制裁請求と反論

NYTが制裁を要求
OpenAI全面否定
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米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)などは、OpenAIが自社データを検索できないと偽り、著作権侵害の証拠を隠していたとして、裁判所に制裁を求めました。両社が2023年から争う著作権訴訟で、OpenAIは学習データやChatGPTの会話ログの検索は技術的に困難でプライバシー上の懸念もあると主張してきました。しかし4月の証言で、その主張を覆す内部実態が明らかになったとされます。

NYT側によると、OpenAIのデータプライバシー技術者は4月の証言録取で、同社が既に学習データ内の報道記事を内部調査していたと認めました。さらに提訴前から約7800万件の匿名化されたChatGPT会話を集めたデータベースを保有し、著作権侵害の程度を社内で分析していたとされます。訴訟後には出力の複製を検出する『Project Giraffe』というツール群も導入していたといいます。

証拠開示の過程も問題視されています。原告は当初1億2000万件のログ提出を求めましたが、OpenAIとの交渉で2000万件に縮小し、昨年12月に提出されたサンプルは大量の黒塗りで『使用不能』と裁判所に評されました。原告はさらに、OpenAIが保全命令に反して数十億件のログを削除・圧縮し、サンプルの一部を差し替えたとも主張しています。

NYTは、OpenAIの証人が保全命令の順守を『困難だ』と判断し、実際には何の対応も取らなかったと証言した点を重視します。原告はこれを意図的な隠蔽だとして、『軽微な制裁では効果がない』と厳しい処分を要求しました。

具体的には、争点の2000万件サンプルを証拠として使わせないこと、複製が実際に起きていたと事実認定すること、陪審にログ削除の事実を説明することなどを求めています。認められれば、OpenAIフェアユースの反論は大きく後退する可能性があります。

一方、OpenAIの広報担当者は疑惑を全面的に否定しました。『訴訟が弱まる中で、原告は無関係な人々のプライバシーを侵害しようとし、明白に虚偽の主張を続けている』と反論し、利用者のプライバシーとフェアユースを引き続き擁護する姿勢を示しました。