SpaceXとAI2社のIPO、25年分の上場益超え
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米調査会社ピッチブックとNVCAが7月8日に公表した四半期報告書によると、SpaceX、Anthropic、OpenAIの新規株式公開(IPO)は、2000年以降の米ベンチャー投資による上場・買収の総額を上回る価値を生むと指摘されました。すでに1.77兆ドルで上場したSpaceXに、数兆ドル規模とされるAI2社が続き、3社合計は4兆ドル超に達する見通しです。
この規模感は、昨年の実績と比べると際立ちます。米証券取引委員会(SEC)の集計では、昨年の米国企業によるIPO調達額は700億ドルにとどまりました。3社だけで、その数十倍の価値を生み出す計算になります。
対象となる25年間も、決して平凡な時期ではありませんでした。Googleが2004年、Teslaが2010年、Metaが2012年に上場し、いずれも世界有数の時価総額を持つ企業に育っています。LinkedInやSlack、WhatsAppはそれぞれ200億ドル超で買収され、2019年のUberの上場は840億ドルと巨額でしたが、それでもSpaceX1社の調達額の5%未満にすぎません。
ただし、この比較にはいくつかの留保があります。指標は現金化された金額ではなく創出された価値を測ったもので、アリババなど米国外の企業は含まれません。iPhoneやAndroid、YouTube、Instagramのように、すでに上場していた企業が生んだ技術革新も、IPO統計には反映されていない点に注意が必要です。
なぜこれほどの規模になったのでしょうか。一因は、企業が以前より長く非上場にとどまる傾向にあり、上場時の評価額が押し上げられていることです。もう一つはAIの学習に伴う巨額の資金需要で、これが大型調達と評価額の高騰を招き、公開規模は業界の前例を超えて金融インフラの限界を試すほどになっています。