メモリ大手Micron、時価総額が一時メタ超え
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米メモリ半導体大手のMicronが、AIデータセンター向け需要の急増を背景にウォール街の注目を集めています。2026年6月25日、同社の時価総額は一時メタとテスラを上回り、過去最高水準に達しました。株価は直近1カ月だけで236%急騰し、金曜終値は1株1132ドルと、2025年半ばまで100ドル未満で推移していた水準から劇的に上昇しています。
急騰の原動力は、AIサーバー向けメモリ需要の逼迫です。AIサーバーはノートPCの数倍のメモリを必要とし、同社が手掛けるDRAMやNAND、とりわけ高帯域幅メモリ(HBM)の供給が追いつかない状況が続いています。NvidiaやMicrosoft、Amazon AWS、Google、Oracleといった大手がメモリを大量に買い占め、DellやHPなどPCメーカーも在庫確保に動いています。
この供給不足は「RAMageddon」と呼ばれ、2027年まで続くと予測されています。すでにApple製品やXboxなど消費者向け電子機器の価格上昇を招いており、影響は広範に及んでいます。こうした逼迫を背景に、同社は第3四半期に売上高が前年同期比4倍の414億ドル、純利益が18.8億ドルから282億ドルへと急拡大する好決算を発表しました。
メモリ業界の歴史的な課題は、製造能力の増強に時間と費用がかかる一方、増産が完了する頃に需要が落ち込み、供給過剰と価格下落を招く点にあります。同社はこのリスクに先手を打ち、NvidiaやAI企業Anthropicとの長期供給契約を含む16件の戦略的顧客契約を強調し、事業モデルの変革を見込んでいます。
アナリストの評価も上向いています。William Blairのセバスチャン・ナジ氏は、需要の伸びが新たなクリーンルームの稼働ペースを上回っていると指摘し、長期契約による収益見通しの改善を理由に「Outperform」の評価を維持しました。ただし、市況の循環的な悪化を避けて長期的に成長を続けられるかは、依然として未知数です。