Googleがユタ州全校にGemini導入、MITもAI人材育成を拡大

ユタ州のAI教育改革

70万人超の生徒・教員が対象
Gemini for Educationを無償提供
個別最適化学習と業務効率化を推進

MITのPATH構想

コミュニティカレッジ中心の実践型訓練
ジョージア州立大と連携し1000人超が受講
産業界と共同設計したカリキュラム

Google支援の全体像

Google.orgがMITへ助成金を提供
キャリア認定資格も無償で提供
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Googleは2026年6月4日、ユタ州教育委員会との提携を発表し、州内すべてのK-12学校(幼稚園から高校まで)にAI学習ツール「Gemini for Education」を無償で提供すると明らかにしました。2026-2027年度から、約70万8000人の生徒と教員がセキュアなAIツール、研修プログラム、Googleキャリア認定資格を利用できるようになります。

教員向けには、授業計画の作成や課題の自動生成、採点ルーブリックの作成といった管理業務の効率化が期待されています。生徒向けには、段階的に理解を深める「Guided Learning」機能が用意されており、単なる回答提供ではなく、能動的な学習プロセスを支援する設計です。プライバシー面では、教育用Gemini内のデータはAIモデルの学習には使用されず、エンタープライズ級のセキュリティで保護されます。

同日、MITはジョージア州立大学と共同で、AI人材育成イニシアチブ「PATH(Pathways for AI Training and Hiring)」の拡大を発表しました。PATHはコミュニティカレッジを中核に据え、地域の産業ニーズに合わせたカリキュラムを産学連携で設計する実践型プログラムです。すでにジョージア州では1000人を超える学生が受講を開始しています。

PATHの特徴は、オンライン中心の大規模研修とは異なり、対面での協働学習を重視している点です。学生は産業パートナーが持ち込む実課題にチームで取り組み、技術力だけでなくコミュニケーションや倫理的判断力も養います。マサチューセッツ州ではクインシガモンド・コミュニティカレッジで、MITスローン経営大学院の体験型学習モデルを取り入れたデータサイエンスコースが始まっています。

両プロジェクトの背景には、AI時代の人材育成を国家的課題と捉えるGoogleの戦略があります。PATHはGoogle.orgからの助成金で運営され、ユタ州のプログラムでもGoogleキャリア認定資格が無償提供されます。MIT学長のサリー・コーンブルース氏は「研究大学がアクセス拡大に貢献することで、国の労働力とイノベーション能力の双方が強化される」と述べており、AI教育の裾野拡大が加速しています。