Google、Gemini活用で有害広告83億件を過去最多でブロック
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Googleは2026年4月16日、2025年の広告安全性レポートを公開し、同社のAIモデルGeminiを活用した安全対策により、過去最多となる83億件の有害広告をブロックしたと発表しました。前年の51億件から大幅に増加しており、ポリシー違反広告の99%以上をユーザーに表示される前に検出・遮断したとしています。
Geminiの導入により、従来のキーワードベースの検出から大きく進化しました。数千億のシグナルを分析し、アカウントの年齢や行動パターン、キャンペーンの特徴から悪意ある広告の意図を理解できるようになっています。レスポンシブ検索広告の大半が即時審査され、有害コンテンツは投稿時点でブロックされる仕組みが整備されました。
注目すべきは執行方針の変化です。ブロックした広告数は増加した一方、アカウント停止数は減少しています。Google広告プライバシー・安全性担当VPのKeerat Sharma氏は、アカウント停止という粗い手法から、広告単位のより精密な取り締まりに移行したと説明しました。この方針転換により、誤ったアカウント停止が前年比80%減少し、正当な広告主のビジネス継続を支援しています。
一方で、生成AIを悪用した詐欺広告の大量生成が新たな脅威となっています。2025年には詐欺関連で6億200万件の広告と400万件のアカウントが排除されました。米国では17億件の広告がブロックされ、インドでも前年のほぼ2倍となる4億8370万件が遮断されています。Googleは広告主の本人確認プログラムと合わせ、悪質な広告主のシステム参入を未然に防ぐ多層的な防御体制を構築しています。