OpenAIがサイバー防衛支援プログラムを本格始動

プログラムの概要

信頼度に応じた段階的アクセス
防衛側への高度なAI能力の開放
1000万ドルのAPI助成枠を設定

参加組織と展望

大手金融・IT企業14社が参加
GPT-5.4-Cyberを米英政府機関に提供
OSSセキュリティ研究者にも助成拡大
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OpenAIは2026年4月16日、サイバーセキュリティ分野の防衛力を底上げするための新プログラム「Trusted Access for Cyber」の本格運用を発表しました。高度なAI能力を防衛側に広く届けつつ、信頼性・検証・安全策に応じてアクセスを段階的に拡大するという設計思想に基づいています。

同プログラムには、Bank of America、JPMorgan Chase、Goldman Sachsなど大手金融機関をはじめ、Cisco、CrowdStrike、NVIDIAOracleなど14の企業・組織がすでに参加を表明しています。サイバー防衛を「チームスポーツ」と位置づけ、大企業からセキュリティベンダー、非営利団体、小規模チームまで幅広い層の参加を想定しています。

OpenAIはさらに、サイバーセキュリティ助成プログラムとして1000万ドル分のAPIクレジットを提供すると発表しました。初期の受給先には、ソフトウェアサプライチェーンセキュリティのSocketやSemgrep、脆弱性研究に強みを持つTrail of BitsやCalifが含まれます。24時間体制のセキュリティチームを持たない組織にもフロンティアモデルの恩恵を届ける狙いです。

また、サイバー特化モデル「GPT-5.4-Cyber」を、米国のAI標準・イノベーションセンター(CAISI)と英国AI安全研究所(UK AISI)に提供し、サイバー能力と安全策の評価を進めています。OpenAIは今後も安全策を能力の向上に合わせて強化しながら、プログラムの規模を拡大していく方針です。