ケニアのFastagger、低価格スマホでAI支援

専門家創業者

通信制約に合わせた設計

オフラインや低性能端末で動作
携帯送金データを経営分析
M-Pesa経由で約6000社が登録

小規模事業者の販促を支援

売上の繁忙時間を把握
常連客の来店減を検知
顧客向け案内を提案
詳細を読む

ケニアの新興企業Fastaggerは、低性能の携帯電話や不安定な通信環境でも使えるAIを開発しています。主力製品Auniは小規模事業者向けの経営分析支援で、ケニア最大のモバイル送金サービスM-Pesaの事業者向けアプリにも組み込まれ、約6000社が登録しました。

Auniは携帯送金の取引データを分析し、理髪店、飲食店、小規模製造業などに販促の手掛かりを示します。紙の帳簿を使っていたナイロビの理髪店では、売上の多い曜日や時間帯、常連客を把握し、来店が途絶えた顧客に個別メッセージを送る用途に使われています。

創業者らは、アフリカでのAI普及には通信環境、計算資源、質の高い学習データ、端末性能といった障壁があると見ています。そこで利用者がすでに使う携帯電話やモバイルマネーに着目し、現地の取引記録を活用できる仕組みを作りました。

こうした地域の条件に合わせた小型AIは、十分なサービスを受けてこなかった利用者の選択肢を広げる可能性があります。一方、途上地域向けは小型モデル、富裕地域向けは大型モデルという固定的な分断を避け、幅広い選択肢を確保すべきだとの専門家の見方も紹介されています。