英国監視機関、内務省のOpenAI技術利用を調査検討
出典:WIRED
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英国の国境・移民行政を監視する独立首席監察官(ICIBI)が2026年10月、内務省によるOpenAIのGPT-4基盤の生成AIツール利用を2027年の調査対象にするか検討しているとWIREDが報じました。精度への疑問と運用の非公開性を受け、ICIBIはデジタル権利団体Open Rights Group(ORG)に資料提供を求めています。
内務省は2024年末から、面接記録を要約するACSと、出身国に関する政策情報を検索・要約するAPSを試験運用しています。両ツールはGPT-4とMicrosoft Foundryを基盤とし、併用すれば政府試算で1件当たり約1時間を短縮します。
一方、ORGの6カ月調査では、ACSの要約で事実誤認や内容のゆがみにより使用不適格とされた割合が、試験評価で公表された9%を大幅に上回りました。APSの要約には品質管理がないことも判明し、2026年7月には裁判官が、AIの幻覚で作られた文書を根拠に申請を拒否した可能性を指摘しています。
透明性も争点です。両ツールは政府のアルゴリズム公開台帳に載っておらず、申請者にも利用が通知されていません。誤った個人情報の要約を争えない運用は、英国のデータ保護法上の権利に違反し得るとの独立法律意見もあります。
英国のデータ保護当局は現在、職員の利用方法や訓練について内務省がORGへの開示を拒んだ問題を調査しています。内務省は、AIは担当者を支援するだけで単独使用せず、性能を監視して更新評価を公表すると説明しています。今後は時間短縮と判断の信頼性の両立が焦点です。