Google Earth AI、感染症対策を数週間から数分へ

緊急対応を高速化

48集落を数分で特定
4万5500人超を把握

感染予測の精度向上

エボラ未発生地域を予測
コレラ危険地を8週先読み

導入を広げる仕組み

PDFM埋め込みを商用提供
研究者向け無償アクセス
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Googleは2026年10月6日、世界の公衆衛生機関や研究機関と進めた新たな研究を公表し、衛星画像、環境情報、人流データ、基盤モデルを組み合わせる「Google Earth AI」で感染症や慢性疾患の兆候を早期に捉える手法を示しました。地理的な情報不足と報告の遅れを補い、発生後の対応から事前の予防へ移すことが狙いです。

コンゴ民主共和国で続くエボラ流行では、WHOアフリカ地域事務局が地理空間推論エージェントの試作版を活用しました。曝露リスクと人流が多い遠隔地の鉱山回廊を分析し、通常は数週間かかる作業を数分に短縮して、48集落と4万5500人超のリスク対象者を特定しました。現地チームは移動式検査室の配置と国境監視の調整を前倒しできました。

同国の国立生物医学研究所とは、人流、過去の症例傾向、Earth AIのモデルとデータを統合し、未発生地域へのエボラ拡大リスクを週次で予測しました。また、疫学記録とPDFMを組み合わせたコレラ評価では、発生しやすい保健区域を最大8週間前に特定する予測性能が向上しました。

用途は急性感染症にとどまりません。ニューヨーク大学ランゴン医療センターは同年の心血管死亡率を従来手法と同等以上の性能で予測し、オックスフォード大学などはメキシコのデング熱流行予測を改善しました。米国とカナダの国境両側の行動パターンを加えた研究では、米国の郡ごとの予防接種率をより正確に把握しました。

基盤となるPDFMは、検索傾向、人流、環境パターンを集約し、地域の動きを高解像度で表します。その埋め込みデータはGoogle Maps Platformの「Population Dynamics Insights」としてプレビュー提供され、対象用途の研究者は無償アクセスを申請できます。非営利の専門家向けEarthクレジットや、Google.orgによるコンゴ民主共和国の検査・疾病監視近代化への資金支援も用意しました。