Microsoft、過去最多972件の脆弱性を修正

最多更新の内訳

約972件の脆弱性修正
重大評価112件
Edge分込み997件

修正件数が急増

7月の過去最多570件
8月の約620件
年内累計2760件

AI攻撃への備え

AI支援の脆弱性発見加速
実悪用の急増は未確認
詳細を読む

Microsoftは2026年9月8日、月例セキュリティ更新で過去最多となる約972件の脆弱性を修正しました。Zero Day Initiativeの研究者Dustin Childsの集計では、新たな脆弱性のうち112件が「重大」、残りが「重要」評価です。AIを使った脆弱性発見が加速する中、業界は従来にない規模で修正プログラムを公開しています。

修正件数は集計方法によって変わるため、972件という数字は概算です。過去に対処済みの問題やMicrosoft以外の製品に影響する問題が含まれる場合があり、Edgeへ移植したChromium向け修正まで数えると997件になります。

Microsoftは2カ月前の7月に当時最多の570件、8月にも約620件を修正しました。9月の約972件はこれらをさらに上回り、修正件数の記録更新が短期間で続いています。

同社が2026年に修正した脆弱性は、9月までに2760件へ達しました。これは前年の2倍を超え、このペースが続けば2023年から2025年までの3年間の合計を上回る見通しです。

OpenAIAnthropicAmazon Web Services、GoogleMicrosoftなど100の企業・団体は8月下旬、AI対応のサイバー防御を呼びかける公開書簡を発表しました。AIを使った攻撃が先に脆弱性を悪用するようになれば、発見から修正適用までに使える時間が狭まると警告しています。

Childs氏は、このような修正件数の急増を「新常態」と位置づけています。ただし、AI支援による脆弱性発見は減速していない一方、実際の悪用件数には現時点で連動した急増が見られないとも指摘しました。