英Ofgem、幽霊データセンターに巨額デポジット義務付け案

接続待ち行列が急増

接続待ち容量、41→125GWに急増
英ピーク需要の1.5倍相当

Ofgemの新規制案

返金不可デポジットを義務化
顧客確保・資金証明も要件に

業界の懸念と展望

投資流出招く懸念も指摘
新興企業に打撃との見方
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英国エネルギー規制当局Ofgemは7月、送電網への接続を申請しながら実際には建設されない「幽霊データセンター」を締め出す制度改革案を公表しました。背景には、AI関連投資の急増で送電網の接続待ちの列が異常に膨らみ、需要予測や増強計画に支障が出ている実態があります。9月まで続く業界意見募集を経て、正式に決定される見通しです。

送電網の接続待ち容量は、2024年11月から2025年6月の間に41ギガワットから125ギガワットへと急増しました。このうちデータセンター関連は73ギガワット超を占め、英国全体の昨年のピーク需要の1.5倍に相当します。政府がデータセンターを「重要インフラ」に指定して以降、投機的な申請が急増したとみられています。

新たな案では、開発事業者に対して返金不可の高額デポジットの支払いを義務付け、最大手のデータセンターでは数億ドル規模になる可能性があります。加えて、事前に顧客を確保していることや、建設に必要な資金力を証明することも求められます。投機目的の申請をふるい落とす狙いです。

一方で業界からは、規制が厳しすぎれば正当な投資までもが米国欧州の他地域に流出しかねないとの懸念も出ています。専門家は、デポジットが低すぎれば投機を防げず、高すぎれば有望な計画まで潰しかねないと、さじ加減の難しさを指摘します。Nscaleのような新興データセンター企業が特に打撃を受けるとの見方もあります。

それでも規制強化には、送電網の増強計画をより正確に立てられるようになるという利点があります。幽霊データセンターが排除されれば実需に即した投資判断が可能になり、英国が長期的にAIインフラ投資を呼び込む上で有利に働くとの見方も専門家の間にあります。