Google、英国上空で契約雲回避の実証開始

Google気象イギリス

英政府と共同実証

Shanwick空域で試験開始
契約雲は温暖化要因の3割
年間1万便が対象

多分野の連携体制

NATSが運航管理担当
英名門2大学が検証
Google英国は無償参加

気候対策への期待

契約雲回避は低コスト対策
30カ月間で2回試験
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Google英国と英運輸省などは2026年8月18日、飛行機雲(契約雲)による温暖化を抑えるための大規模実証実験Operation Blue Skiesを発表しました。北大西洋上空のShanwick空域を対象に、国家規模で契約雲回避に取り組む世界初の取り組みです。契約雲は航空業界の気候影響の約3割を占めるとされ、今回の実証はその低減を目指します。

実証は30カ月にわたる2回の試験で構成され、各回はおよそ4カ月間実施されます。対象となるShanwick空域には年間約1万便の飛行機が通過しており、その一部を契約雲が発生しやすい空域から外れるよう誘導します。これにより機体運航への影響を抑えつつ、温暖化への寄与を減らすことを目指します。

実証には英航空管制会社のNATSが運航調整や安全評価を担い、Contrails.orgが予測分析や試験設計を担当します。さらに英インペリアル・カレッジ・ロンドンとケンブリッジ大学が結果を独立検証し、英気象庁が新たな契約雲予測手法を開発します。多様な専門機関が連携する体制が特徴です。

実証の費用は各参加企業と英運輸省の助成金でまかなわれ、政府資金は大学や非営利団体、航空関連団体に直接配分されます。Google英国は無償で参画し、AI研究の専門知識やコンピューティング基盤など140万ポンド相当を提供する方針です。

Googleはこれまでにも米アメリカン航空やユーロコントロールの管制部門、飛行計画ソフト各社と協力し、契約雲回避の効果を検証してきました。研究によれば契約雲の回避は航空業界の気候対策の中でも費用対効果が高い手法とされており、今回の実証はその実用性を空域規模で示す試みとなります。