OpenAI、元Wiz社長ラジック氏を新CROに起用

新CRO起用の経緯

新CROにダリ・ラジック氏
前職はWiz社長兼COO
Wizは今年Google傘下入り
Zscaler元社長の経歴

相次ぐ幹部退任

前CROデニス・ドレッサー氏退任
就任からわずか9カ月で退任
今月だけで幹部退任は3人目
ブロックマン氏が経営関与拡大
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OpenAIは8月13日、新しい最高収益責任者(CRO)にダリ・ラジック氏を起用すると発表しました。前職はセキュリティ企業Wizの社長兼最高執行責任者(COO)で、同社は今年Googleに320億ドルで買収されています。後任となるのは、就任からわずか9カ月で退任するデニス・ドレッサー氏です。IPOをにらんだ体制強化の一環とみられます。

ラジック氏は、企業向けセキュリティで急成長したWizで事業運営の規律と顧客対応を主導してきました。それ以前はZscalerの社長兼COO、AppDynamicsでは最高顧客・収益責任者を歴任しています。大企業から技術者顧客まで幅広く手掛けてきた、収益組織運営のベテランです。

OpenAIの製品は週間アクティブユーザーが10億人を超え、利用企業も200万社と、1年前の2倍に拡大しました。一方で経営陣は、収益目標のすべてを達成できていないと社内外で認めています。ラジック氏には、急拡大する事業を支える「収益の運用システム」の構築が期待されています。

今回の交代は、この1カ月続く幹部退任の一環でもあります。ブラッド・ライトキャップ氏が最高執行責任者を退いたほか、AGI展開部門トップだったフィジ・シモ氏も退任しました。共同創業者グレッグ・ブロックマン氏が経営への関与を強めています。

OpenAIは証券取引委員会(SEC)に非公開でIPO(新規株式公開)の申請書類を提出済みとされ、今週には従業員向けに70億ドル規模の株式買い取りも実施しました。サム・アルトマンCEOは今年、事業の軸を企業向け展開に据え、本業から外れる実験的プロジェクトを縮小する方針を示しています。