RingCentral、全社員にCodex配布 非技術職も開発完遂
全社AI挑戦の中身
製品開発への波及
管理部門の再設計
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OpenAIは12日、年商26億ドル超の米通信ソフト大手RingCentralの事例を公開しました。同社はエンジニアに限らず全社員にChatGPT WorkとCodexを開放し、開発から管理業務までAIを前提とした働き方へ移行しています。CEO室が主導した社内コンテストでは、非技術職や役員を含む数千人が動作する成果物を提出しました。
社内コンテスト「AI-Native Challenge」は、参加者にChatGPT WorkとCodexを配り、計画から実装、テスト、ドキュメント、CI/CDまでを一気通貫で完成させる課題でした。ワークフローの指定はなく、参加者はほぼ全員が動くリポジトリを作り上げています。単なるコーディング演習ではなく、開発ライフサイクル全体をAI前提で体験させる設計です。
この手法は自社製品の開発にも直結しています。RingCentralはAI受付のAIR、AIアシスタントのAVA、対話分析のACEといったAgentic Voice AI製品群に同じCodex中心の進め方を適用し、着想から出荷までの距離を縮めています。社内でAIを使い倒すことが、そのまま顧客向け機能の投入速度になるという構図です。
変化はエンジニアリング部門にとどまりません。プログラム管理部門(PMO)はChatGPT Workで、進捗管理や報告、リリース統制、引き継ぎまでを担う事実上の管理OSを構築しました。JiraやGoogleスプレッドシート、CRMなど複数のシステムから課題を拾い、通知を自動生成する仕組みも動いています。
プロジェクトを主導したエンジニアリング責任者は「AIネイティブ開発はエンジニアの置き換えではなく増幅だ」と述べ、要件定義やビジネス文脈の提供、アーキテクチャの判断、検証は人間が担う前提を崩していません。実験の自由を与えることは、個人のスキルを育てるだけでなく会社が動く基盤そのものを作る。RingCentralの事例はその順序を示しています。