GoogleがPixel 11発表、AI処理速度が最大3.5倍
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Googleは8月12日、年次イベント「Made by Google 2026」で新型スマートフォン「Pixel 11」シリーズ4機種を発表しました。自社設計チップTensor G6を搭載し、端末内のAI処理を最大3.5倍に速めながら、消費エネルギーを最大3.5分の1に抑えたことが最大の特徴です。標準モデルは899ドルからで、8月20日に発売します。
ラインアップはPixel 11、Pixel 11 Pro、Pixel 11 Pro XL、折りたたみ型のPixel 11 Pro Foldの4機種です。価格はPixel 11が899ドル、Proが1099ドル、Pro XLが1299ドルからで、この3機種は基本ストレージを256GBへ倍増しました。標準モデルは前世代より100ドル高く、背景には128GBモデルの廃止に加え、続くメモリ供給の逼迫があると米メディアは伝えています。
性能の中核を担うのがTensor G6です。TPUの演算量を50%引き上げ、最新のGemini Nanoと組み合わせることで、端末内のAI処理を最大3.5倍高速化し、消費エネルギーは最大3.5分の1に収まります。CPUもウェブ閲覧が25%、アプリ起動が15%速くなり、新しいセキュリティチップTitan M3と連携して耐量子暗号によるセキュアブートにも対応しました。
カメラでは、Geminiが撮影者に代わってシャッターを切るMagic Captureが目玉です。約400フレームを解析して最適な瞬間を自動で選び、画面を見続けなくても高品質な写真と動画が同時に残せます。Proの2機種は暗所撮影のNight Sightが最大4.5倍速くなり、ズームは120倍まで伸びました。
ハードウェアの拡充も進みます。初の紛失防止タグ「Pixel Tag」を29ドルで投入し、Find Hubネットワークを使ってAppleのAirTagに対抗します。Pixel Watch 5は血圧やインスリン抵抗性の月間傾向を示す健康機能を加え、399ドルからとなりました。
注目すべきは、Googleがクラウドではなく端末内でのAI実行を前面に打ち出した点です。話し言葉をそのまま整った文章にするRamblerや、手話を文字に変換する機能も、チップと基盤モデルを自社で握る垂直統合があってこそ成立します。スマートフォンがAI活用の入り口になるなか、この一体設計をどこまで差別化に変えられるかが問われます。