Anthropic、NSAの攻撃的ハッキングを技術支援
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米メディアWIREDは2026年6月6日、今週のセキュリティ関連ニュースをまとめて報じました。中でも注目されるのが、AI企業Anthropicが米国家安全保障局(NSA)の攻撃的なハッキング活動を技術支援しているという英Financial Timesの報道です。AIがサイバー攻防の中核に組み込まれつつある現状を象徴する動きとなっています。
報道によれば、Anthropicはソフトウェアのぜい弱性を高速で発見できるツール「Mythos」をNSAに提供し、さらに自社のエンジニアを同局に派遣して活用方法を指導しているとされます。Mythosは大量の監視やサイバー攻撃への転用が懸念されており、当初は米国製ソフトの防御目的とみられていました。しかし今回の報道は、その用途が攻撃側にも及ぶ可能性を示しています。
プライバシー面では、Metaがスマートグラス連携アプリを通じ、5000万台超のスマホに休眠状態の顔認識コードを密かに配備していたとWIREDが報じました。「NameTag」と呼ばれるこの機能は、目の前の人物を端末上の生体情報と照合して特定するもので、同社が2021年に撤退したと説明していた技術と同種のものです。
生成AIの悪用も相次いでいます。xAIのチャットボットGrokが生成したディープフェイクのわいせつ画像をめぐる訴訟では、xAI側が原告らに実名での訴訟を求めて争っています。またMetaがAIで自動化した利用者サポート機能が悪用され、オバマ元大統領らの著名アカウントが乗っ取り被害に遭ったことも判明しました。
新たな技術的脅威も浮上しています。研究者らはSSDの読み取り時間を計測して他のタブや端末上のアプリを特定する、JavaScriptだけで動くブラウザのサイドチャネル攻撃「FROST」を報告しました。一方で、かつてフェンタニル前駆体を扱っていた中国の研究所が、暗号資産決済を通じたペプチド販売に転換している実態も明らかになっています。