GoogleがAndroidにAIなりすまし通話の検知機能を搭載

検知の仕組み

RCS上の暗号化認証信号で本人確認
連絡先端末に自動問い合わせし偽装を判定
不審通話時に警告表示と切断を推奨
Phone by Googleデフォルトで有効化

被害の深刻化と対応範囲

FBI報告でAI詐欺被害額が2025年に8.93億ドル
FTC集計では2024年のなりすまし詐欺が約30億ドル
Android 12以上の端末が対象でPixelから順次展開
RCS基盤で他社アプリにも技術開放
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Googleは2026年6月2日、Android向け電話アプリ「Phone by Google」に、AIディープフェイクによるなりすまし通話を自動検知する新機能を発表しました。連絡先の電話番号を偽装し、AI音声クローン技術で家族や上司になりすます詐欺が急増していることを受けた対応です。Android 12以上の端末を対象に、Pixel端末から今月中にグローバルで展開を開始します。

この機能はRCS(Rich Communication Services)を基盤とした「デジタルハンドシェイク」方式で動作します。連絡先から着信があると、発信元の端末がバックグラウンドで暗号化された確認信号を送信し、受信側がこれを検証します。信号がない場合は発信元の実際の端末に問い合わせを行い、「今は通話していない」と確認されれば、画面上に警告を表示して即座に通話の切断を促します。

なりすまし詐欺の被害は深刻化しています。FBIの報告によると、2025年にAIを悪用した詐欺でアメリカ国民が被った損失は8億9,300万ドルに達しました。またFTCの集計では、2024年のなりすまし詐欺全体の被害額は約30億ドルにのぼります。音声クローン技術の進歩により、毎日話している相手の声であっても偽物を見抜くことが困難になっています。

Googleはこの機能をデフォルトで有効にしており、利用者側の設定は不要です。ただし発信者と受信者の双方がPhone by Googleを使用している必要があります。Ars Technicaの報道では、Google Contacts、Google Messagesも必要とされています。PixelやMotorolaにはプリインストールされており、SamsungGoogle Messagesへの切り替えを完了しています。

GoogleはこのRCS基盤の技術を他社のアプリや企業にも開放する方針を示しています。もともと先月導入した金融機関からの認証済み通話向けの仕組みを拡張したもので、今回すべての連絡先に対象を広げました。スマートフォンのセキュリティ機能としてAI対AIの防御が標準装備される時代に入ったといえます。