Strava、AIスクレイピング対策でAPIを有料化

API有料化の内容

月額11.99ドルの定額課金導入
従来は無料で利用申請可能
開発者申請が年初来448%増
ポリシー違反と性能劣化が背景

IPO前の防衛策

2月に新規株式公開を申請
2024年からデータ開示制限強化
Claude連携の新ツールも提供
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フィットネス追跡大手のStravaは6月1日、AIによるスクレイピング対策としてAPIアクセスを制限すると発表しました。同社のデータを使うアプリを開発する事業者は、今後月額11.99ドルの定額課金が必要になります。新規株式公開(IPO)を控えた防衛策で、プラットフォームの性能維持を狙います。

Stravaは今回の変更について、APIを酷使する「ゼロコードAIツール」が原因だと説明しています。同社は「開発者向けプログラムへの申請が年初来で448%増加し、API仲介業者がポリシー条項に違反し、スクレイピングの試みが全員にとってプラットフォーム性能を劣化させた」と述べました。変更前は開発者が無料で申請でき、利用者の増加に応じてアクセスを拡大できました。

今回はアクセス制限の第一歩ではありません。同社は2024年に第三者アプリが表示できるデータを制限し始め、長年の提携先であるGarminを特許侵害で提訴した後に訴えを取り下げています。Stravaは2月にIPOの草案登録書類を提出しており、一連の動きはこの上場準備と重なります。

一方で利用者向けには新たな利便性も追加しました。ペースや秒単位の心拍数、GPSデータなどのフィットネス情報をAnthropicのAI「Claudeに連携できるツールを提供します。同社は今回のAPI制限がウェアラブルや機器との連携、利用者によるデータ無料ダウンロードには影響しないと説明しています。

Redditが2023年に開発者へのAPI課金を始めたように、データを持つプラットフォームがAIによる無償利用を制限する動きが広がっています。自社データを収益源かつ競争優位の源泉と位置づける流れは、AI時代のデータ戦略を考えるうえで示唆に富むのではないでしょうか。