AIデータセンターにアメリカ国民の7割超が反対
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2026年3月のGallup調査で、アメリカ国民の71%が自分の居住地域でのAIデータセンター建設に反対していることが明らかになりました。賛成はわずか7%にとどまり、反対の強さは原子力発電所の建設反対(ピーク時63%)すら上回っています。反対理由の最多は水資源や電力への影響で、Pew Researchの別調査でも43%がデータセンターを電気代高騰の「主要因」と見ています。
データセンターの電力需要は、すでに地域住民の生活に直接的な打撃を与え始めています。ネバダ州の電力会社NV Energyは、データセンター向けの電力確保を理由の一つとして、カリフォルニア州レイクタホ地域の約4.9万人への電力供給を2027年5月までに終了すると通告しました。同社の計画資料によれば、ネバダ州北部では12のデータセンタープロジェクトにより2033年までに5,900MWの新規需要が見込まれています。
オレゴン州ダレス市では、Googleのデータセンターがすでに市の水供給の約3分の1を消費しており、同市はマウントフッド国有林の土地取得を求めています。環境保護団体はこれをGoogleの水確保のためだと批判しています。テキサス州が年間10億ドル超の税控除でデータセンターを誘致する一方、メイン州では大規模データセンターへのモラトリアムが州議会を通過するなど、地域ごとの対応は大きく分かれています。
こうした状況を受けて、ワシントン大学の学生Isabelle Reksopuro氏は、世界中のデータセンター政策を追跡する対話型地図(trackpolicy.org)を開発しました。Claudeを活用して1日4回新しい情報源を検索し、データベースを自動更新する仕組みです。Reksopuro氏は「事前にデータセンターの情報を知ることで、住民は職業訓練プログラムや税収、環境モニタリングなどについて交渉力を持てる」と語っています。データセンター建設の是非は、今後のエネルギー政策と地域経済を左右する重要な論点となりそうです。