Altman証言、マスクの経営手法がOpenAI組織文化を損傷
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OpenAIのCEOであるSam Altmanが、共同創業者のElon Muskが起こした訴訟の法廷で証言に立ちました。Musk側はOpenAIの創業者たちが「慈善団体を盗んだ」と主張していますが、Altmanはこれに対し「世界最大級の慈善団体を作り上げた」と真っ向から反論しました。裁判は3週目に入り、これまでにMicrosoft CEOのSatya NadellaやOpenAI元CTOのMira Muratiらも証言台に立っています。
証言の中でAltmanは、2017年にOpenAIの資金調達方法をめぐる議論の中で、Muskが自身の死後にOpenAIを子供たちに引き継がせる可能性に言及したと明かしました。Altmanはこの発言について、先進的なAIを一個人の手に委ねないというOpenAIの理念に反するものだと強い危機感を抱いたと述べています。
さらにAltmanは、MuskがGreg BrockmanとIlya Sutskeverに対し、研究者を業績順にランク付けし「チェーンソーで切り捨てろ」と指示したことが組織に深刻なダメージを与えたと証言しました。「Muskは優れた研究所の運営方法を理解していなかった」とし、研究者には心理的安全性と長期的な探究の時間が必要だと主張。Muskの退任後は「もうこのやり方で働かなくていいと気づき、士気が上がった」と述べました。
一方、OpenAI側の弁護団は、MuskがOpenAIの動向について常に情報共有を受けていた点を強調しました。2018年のMicrosoft投資に関する打ち合わせでは、Altmanが「Muskとの会議にしては珍しく良い雰囲気で、長い時間スマホのミームを見せてくれた」と振り返る場面もありました。Musk側はAltmanとBrockmanの役職剥奪と営利化の撤回を求めており、裁判の行方はAI業界全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。