AI生成インフルエンサーがInstagramで急拡大、是非問う議論に
バイラル化の経緯
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AI生成のインフルエンサーがInstagramで急速にフォロワーを獲得し、その存在意義をめぐる議論が広がっています。カナダ人クリエイターのLuc Thierry氏が運営する「Jae Young Joon」は32万人以上のフォロワーを抱え、シートマスクの試用やコーチェラへの「参加」など、本物の人間と見紛う投稿を続けています。プロフィールには「AI generated」と明記されていますが、多くのフォロワーはそれを無視しているといいます。
今週、AI生成キャラクター「Santos Walker」と「Caleb Ellis」が映画『プラダを着た悪魔2』のプレミアのレッドカーペットに「登場」する画像を投稿し、バイラル化しました。配給元20th Century Studiosのスポンサー投稿ではなく、制作者が独自に作成したものでしたが、AIインフルエンサーによるブランドコンテンツの将来について激しい議論を呼びました。
制作者たちは互いにグループチャットでつながり、コラボ投稿やストーリーズでの相互タグ付けを通じてフォロワーを拡大しています。Thierry氏は2024年夏に自身の顔を出さずにコンテンツを作れる手段としてAIアバターの制作を始め、「Jae」のアカウントは昨年2月にシャツレスで踊るリール動画が約2,000万回再生されたことで急成長しました。
一方で、ブランド側はAIインフルエンサーとの協業に依然として慎重です。挑発的な水着ブランドCharlie by MZとのコラボ投稿は批判を受け、ブランド側が投稿を削除する事態にもなりました。Thierry氏の収益はSpotifyやサブスクリプション型AIクリエイターサイトFanvueからの数千ドルにとどまっています。
Thierry氏はAIモデル「エージェンシー」Born2BeAIの立ち上げや、ゲイAI男性モデル向けコミュニティVirtuomoの運営など事業拡大を進めています。「現実のインフルエンサーも加工された非現実的な姿を見せている。AIキャラクターとしてフィクションであることを明示するほうが誠実だ」と同氏は主張しますが、恋愛感情を抱くファンへの対応など倫理的な課題は残されたままです。