World虹彩認証がTinderに拡大、本人確認の新標準へ
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Sam Altmanが共同創業した虹彩認証プロジェクトWorldは2026年4月17日、サンフランシスコで開催したイベント「Lift Off」で、マッチングアプリTinderとの本人認証連携をグローバルに拡大すると発表しました。日本でのパイロット運用を経て、アメリカを含む主要市場でサービスを開始します。認証済みユーザーにはプロフィールに「verified human」バッジが付与されます。
World IDによる認証を完了したTinderユーザーには、通常は有料のブースト機能が5回無料で提供されます。ブーストはプロフィールの表示回数を30分間で最大10倍に増やす機能です。Worldの累計認証者数は前年の1200万人から1800万人に増加しており、消費者向けサービスとの連携強化が成長を後押ししています。
Tinder以外にも、ビデオ会議のZoomでは参加者にWorld ID認証を要求する機能が追加され、電子署名のDocusignでも本人確認手段としてWorld IDが利用可能になりました。さらに、転売bot対策として認証済みの人間のみがチケットを購入できるConcert Kitを発表し、Bruno Marsのワールドツアーで初めて導入されます。
一方で規制面の課題は残っています。2023年のサービス開始以降、ケニア、スペイン、ポルトガルなどがプライバシー懸念からWorldの運営を一時停止しました。一部の国では規制が解除されたものの、ブラジルなどでは長期的な禁止措置が続いています。Tools for Humanityの最高プロダクト責任者Tiago Sada氏は、規制当局との摩擦は技術への理解不足が原因だと述べ、ソーシャルメディア企業との連携拡大に意欲を示しました。