スペインXoople、AI向け地球観測で1.3億ドル調達
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スペインの宇宙データスタートアップXoople(ズープル)は2026年4月6日、1億3,000万ドル(約195億円)のシリーズB資金調達を完了したと発表しました。リードインベスターはスペインのNazca Capitalで、MCH Private Equity、スペイン政府系ファンドCDTI、Buenavista Equity Partners、Endeavor Catalystが参加しています。同社の累計調達額は2億2,500万ドルに達しました。
Xooplは2019年に設立され、AI・深層学習モデル向けの高精度な地球観測データの提供を目指しています。同社は米防衛大手L3Harris Technologiesと契約を締結し、独自衛星に搭載するセンサーの開発に着手します。CEOのFabrizio Pirondini氏によれば、このセンサーは既存の監視システムより「2桁高い精度」の光学データを取得できるとしています。
Xooplの戦略的な特徴は、独自衛星を打ち上げる前からMicrosoftとEsriのプラットフォームにデータを統合する販路を確立している点です。地球観測コンサルタント企業TerraWatch SpaceのCEOは「企業・政府のGIS利用者が既にいるプラットフォームに事前に組み込んだ」と評価しています。現在は欧州宇宙機関のSentinel-2衛星の公開データを活用しています。
同社は交通網の監視、自然災害の被害把握、農業の作物管理、インフラプロジェクトやサプライチェーンの監視など幅広い用途を想定しています。Pirondini氏は最終的に「地球のシステム・オブ・レコード」の構築を目指すと語りました。一方で、Planet、BlackSky、Airbusなど既に衛星を運用する競合が多く、AI向けデータセットの開発競争が激化する中での参入となります。