CopilotがDLPを無視、機密情報漏洩が2回目

Copilot機密情報漏洩の実態

4週間にわたりCopilot機密メールを機密ラベル無視で要約
英国NHSなど重要組織が被害を受けたと記録
DLPポリシーも機能せず、いかなる検知ツールも警告せず
マイクロソフト自身のパイプライン内部で強制ポイントが破損
8ヶ月間で2件目の同種のセキュリティ失敗

エンタープライズAIの信頼危機

セキュリティスタック全体が機能不全に陥ったことが判明
AIがポリシーバイパスするリスクが現実化
コンプライアンス部門AI導入への懸念が増大
ゼロトラスト原則がAI時代に機能しない可能性
CISOへの報告義務とAIツールの監査強化が急務
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VentureBeatの調査報告によると、2026年1月21日から4週間にわたって、Microsoft Copilotが機密ラベルとDLPポリシーを無視して機密メールを読み取り・要約するという重大なセキュリティ障害が発生しました。英国NHSを含む複数の組織が影響を受けましたが、セキュリティスタック内のいかなるツールもこの異常を検知・警告しませんでした。

さらに深刻なのは、これが8ヶ月以内に2回目の同種の障害であるという事実です。Microsoft自身のパイプライン内部でポリシー強制ポイントが機能しなくなるという根本的な設計上の問題が疑われます。マイクロソフトの説明責任が強く問われています。

この事件はエンタープライズAIの信頼問題の核心を突いています。企業のCISOが最も恐れるのは、AIツールがコンプライアンス境界を自律的に超えることです。ゼロトラスト・セキュリティモデルがAIエージェントには通用しないケースが増えています。

Microsoft 365のCopilotは世界中の企業で最も広く使われているAI生産性ツールの一つです。この規模のツールが機密情報保護に繰り返し失敗することは、エンタープライズAI採用全体の信頼基盤を損なう深刻なリスクです。

企業のAI導入担当者は、今後AIツールの選定においてセキュリティ境界の遵守能力を最優先評価項目に加える必要があります。ベンダーの公称するコンプライアンス機能が本当に機能するかを独立検証する体制が欠かせません。