元OpenAI技術者、盗聴容疑で勾留継続
証拠と背景
会議室での盗聴器発見
王族との頻繁な通信
サウジ政府支援の主張
最長5年の禁錮刑可能性
詳細を読む
米連邦裁判所は10月19日、OpenAIの幹部会議室に盗聴器を仕掛けたとして通信傍受装置の使用罪に問われた元技術者アブドルラフマン・アルフォザン被告について、公判を待つ間の勾留継続を決めました。判事は、被告とサウジアラビア政府・王族との関係や国外移動の準備を踏まえ、釈放すれば逃亡する現実的な危険があると判断しました。
検察は、被告が2025年から2026年にサウジ王族の一人とWhatsAppで頻繁に連絡し、同国のAI事業への転職を打診されていたと主張しました。さらに、一家のリヤド行き片道航空券、サウジアラビア国内の銀行口座、携帯電話内の「Saudi Gov Docs」フォルダーなどを逃亡リスクの根拠に挙げています。
OpenAIは9月下旬、機密会議に使う部屋のテレビ裏から、トイレットペーパーに隠された録音装置を発見しました。検察によると、被告の自宅では録音装置の部品、携帯電話では別の会議室や機器の写真が見つかりましたが、装置のデータは暗号化され、録音内容は判明していません。
弁護側は、サウジアラビアのために諜報活動をした証拠はなく、会議室は誰でも使える場所だったと反論しました。片道航空券は妻のビザ更新に伴う通常の旅程であり、自宅の電子部品も猫用スマートトイレなどの家庭内機器を改善するためだったと説明しています。
被告は通信傍受装置を使った罪1件で起訴され、有罪なら最長5年の禁錮刑に直面します。企業にとっては、機密空間の物理的な監視に加え、生成AIとの会話や端末内データも捜査上の証拠になり得ることを示す事案であり、次回期日は11月6日に予定されています。