Google、初のTPU宇宙実証機を打ち上げ

軌道上の実証

Google初の宇宙TPU
15分単位の稼働試験
1キロワットの連続給電

衛星群への拡張

2衛星のレーザー通信
81衛星による並列計算

費用と放射線の壁

2035年に1キロ200ドル
10年間で1800回の打ち上げ
大規模学習に残る誤り
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Googleは2026年10月1日、カリフォルニア州からSpaceXのロケットで、同社初の先進半導体を積む軌道計算衛星を打ち上げました。Planet Labs製の機体でTPUへの連続給電、冷却、AIモデル実行、放射線耐性を宇宙で確かめます。長期計画Project Suncatcherが構想する81衛星の軌道データセンターへ向けた初の実証です。

衛星は1キロワットの電力を継続して供給し、TPUを冷却しながら複数のモデルを動かします。電力と熱管理への負荷を抑えるため、試運転後は15分単位でTPUを稼働させます。地上試験では再現できない宇宙環境で、不具合の有無を確認する狙いです。

GoogleとPlanet Labsは2027年、より高度な計算向けに設計した2衛星を打ち上げる計画です。処理量を増やし、衛星間のレーザー通信による協調動作を試します。最終構想は81衛星を近接飛行させ、帯域と遅延を管理しながらAI処理を並列化するものです。

採算の前提となる打ち上げ費用には高い壁があります。Googleの査読済み論文は経済性調査ではないと断ったうえで、SpaceXが2035年に1キログラム約200ドルへ近づくには、Starshipで10年間に37万トンを運ぶ必要があると試算しました。1回200トンなら約1800回、年180回で、過去に年5回を超えて飛んでいない機体には大幅な増便が必要です。

放射線試験では、実機より遮蔽が厚い条件を修正すると論理回路の誤りがやや増えました。それでもGoogleは、一般的な推論処理の誤り率は約100万分の1で、衛星の想定寿命5年間に大規模推論を処理できるとみています。一方、数千個の半導体を数カ月動かす大規模学習では、小さな誤りの蓄積が課題です。