OpenAI幹部退社相次ぎブロックマン氏に権限集中

権限集中の経緯

製品戦略全般を掌握
ChatGPTCodexも管轄
アルトマン氏は大局に専念

相次ぐ幹部退社

シモ氏ら7人が今年退社
生じた空白をブロックマン氏が吸収

IPOとアンソロピック対抗

歴史的IPO控え収益改善急務
エンタープライズで劣勢続く
消費者・ハード事業で差別化模索
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OpenAIで、共同創業者でプレジデントを務めるグレッグ・ブロックマン氏が、ここ数カ月の幹部退社が相次ぐ中で急速に権限を集中させています。同氏は消費者向けとエンタープライズ双方の製品部門、ChatGPTCodexインフラ整備までを統括し、事実上の日常業務の最高責任者になったと米メディアThe Vergeが報じました。サム・アルトマンCEOは引き続き最も表に立つ存在ですが、経営の中心は着実にブロックマン氏へと移りつつあります。

背景にあるのは、4月以降相次いだ幹部の退社です。Sora責任者だったビル・ピーブルズ氏や製品担当だったケビン・ワイル氏、AGI展開の責任者だったフィジー・シモ氏、最高マーケティング責任者のケイト・ラウチ氏、特別プロジェクト責任者のブラッド・ライトキャップ氏、最高収益責任者のデニース・ドレッサー氏などが立て続けに去りました。これらの退社によって生じた権力の空白を、ブロックマン氏が次々と引き継いだ形です。

一方でアルトマン氏は、IPOの準備や長期的な研究方針など大局的な課題に専念する姿勢を強めています。The Verge記者のヘイデン・フィールド氏によれば、これは同社が数年前から示してきた傾向の延長線上にあり、権限が大きくなるほど日常業務から距離を置くという典型的なパターンだといいます。アルトマン氏はブロックマン氏を信頼できる盟友とみなし、実務を託していると分析されています。

OpenAIは歴史的な新規株式公開を控え、黒字化への圧力を強めています。アンソロピックにエンタープライズ分野で後れを取っているとされ、コーディングと法人向け事業を収益の柱に据える一方、消費者向け製品やハードウェア事業でも差別化を模索しています。ジョナサン・アイブ氏が関わるハード事業もその一環です。

ブロックマン氏は個人として親トランプ派の政治団体に多額の寄付を行っており、社外との関係構築には追い風となる一方、社内の反発を招く懸念も指摘されています。専門家の間では、IPO後にアルトマン氏が会長職に退き、ブロックマン氏がCEOに就く可能性も取り沙汰されており、今後の企業統治の行方が注目されています。