loveholidays、Codexで非エンジニアも開発者に
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英国拠点のオンライン旅行代理店loveholidaysは、この1年でOpenAIの開発ツール「Codex」を全社的に導入しました。エンジニアだけでなく、プロダクトマネージャーやデザイナー、マーケティング担当者までもがコードを書き、サービス改善に直接関わる体制を築いています。背景には、エンジニアリング部門の混雑を解消し、より多くのアイデアを製品化したいという狙いがあります。
象徴的な取り組みが「Search Playground」です。従来、新しい顧客体験のアイデアはエンジニアリングチームの優先順位付けを待つ必要がありました。同社エンジニアリング責任者のDmitri Lerko氏は「エンジニアリング時間から実験を切り離したかった」と説明しています。
Search Playgroundを通じて、これまでに10以上の新しい検索体験が生まれ、その多くが非エンジニアの手によるものです。旅行先探しを支援する「Inspire Me」機能や、マーケティングチームが数時間で構築したキャンペーン用マイクロサイトなど、実際にサイト上で稼働する事例も出ています。
同様の変化はデータ基盤やインフラ管理にも及んでいます。専門知識が必要だった変更作業を、Codexがベストプラクティスやチェック手順を組み込んだワークフローとして誰でも扱えるようにしました。データ基盤の変更成功率は58%から93%へ上昇し、サポート依頼あたりの変更件数も4倍に増えています。
全社的な効果も数字に表れています。AI支援によるコード変更の割合はこの1年で7%から79%に急拡大し、エンジニア人員をほぼ増やさないままデプロイ頻度は73%増加しました。クラウド費用は年間約3600万円、データ処理の無駄削減で年間約1億円のコスト圧縮にもつながっています。
最高技術責任者のMike Jones氏は「技術はあくまで目的達成の手段」と強調し、単なるツール導入ではなく事業課題の解決を重視する姿勢を示しています。Lerko氏も「これまで難しかったことが当たり前になりつつある」と述べ、Codexが今後もエンジニアと事業側をつなぐ共通基盤になるとの見方を示しました。