Legato、12億円調達しAI聴覚メガネ発表
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米国の聴覚テック企業Legatoは8月26日、ステルスモードから始動し、1200万ドル(約12億円)の資金調達とAI搭載の聴覚支援メガネ「Legato Frames」を発表しました。米国では推定5000万人が難聴を抱えるものの、治療を受けているのは診断者のうち約20%にとどまるといい、同社はこの格差の解消を目指しています。フレームはこの秋に発売される予定です。
Legato Framesは、めがねのつるにフレームの独自の聴覚支援技術を統合した製品です。AIが背景雑音と人の声を判別し、声だけを増幅する仕組みを採用しており、従来の指向性マイクを使う補聴器が苦手とする騒がしい環境でも会話を聞き取りやすくします。デュアルスピーカー方式により装着者に向けて音を届けつつ、漏れる音は打ち消すため、数センチ離れると音量は99%低減されるといいます。
Legatoは2024年末、元Bose幹部のMehul Trivedi氏とSteve Romine氏によって設立されました。Trivedi氏はBoseでBose Framesの開発を主導した後、EssilorLuxotticaでMeta Ray-Bansのスマートアイウェア事業に携わった経歴を持ちます。Romine氏はBoseの補聴器部門を率いた後、聴覚ケア企業Audicusの最高執行責任者(COO)を務めていました。
Legatoは軽度から中程度の難聴を持つ人々を主なターゲットとしています。この層は難聴人口の中で最大の割合を占めるとされ、同社は費用や装着感、補聴器へのスティグマといった課題の解消を狙っています。今回の資金はNeotribe VenturesやListen、Village Globalなどから調達し、主に製品開発とマーケティングに充てられました。
フレームは年内の発売時、提携する眼鏡店を通じて全米で販売され、従来の補聴器に比べて大幅に低価格になる見込みです。眼科クリニックでの購入時には視力保険の適用対象となる可能性もあるといいます。Trivedi氏は「視力と同じくらい聴力のケアを当たり前にしたい」と述べ、聞こえの改善が認知症やうつのリスク低減にもつながると強調しています。