AI生成の動物画像氾濫、詐欺や不信感拡大

偽動物画像の氾濫

迷い猫詐欺のAI偽装写真
保護団体の映像にも疑惑の目
火事・洪水の捏造救助動画

AIラベル表示の義務化

EUと米国の一部でAIラベル義務化
NYU教授が動物配慮の指針提案

揺らぐ動物映像への信頼

本物の映像も疑われる悪循環
寄付集めや保護活動に打撃
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近年、AIが生成した動物の写真や動画がSNSに大量に流れ込み、閲覧者や動物保護団体を悩ませています。迷い猫の捜索から野生動物の救助シーンまであらゆる場面でAI偽装コンテンツが本物と見分けがつかなくなり、米ロサンゼルスの女性は偽の保護写真を使った金銭要求の被害に遭うなど、実害も出ています。

非営利団体「We Animals」は175人の写真家による農場や動物実験施設の実態記録を公開してきましたが、あまりに生々しい映像ゆえにAI生成だと疑われるケースが増えています。同団体はAIの使用を禁じているものの、疑惑を晴らすため撮影の舞台裏公開や、写真・動画の来歴情報を記録する技術の導入を検討しています。

コンテンツは制作コストの低さから本物の映像を押しのけ、閲覧数や広告収入を稼ぐ手段として悪用されています。哲学者のオスカー・ホルタ氏は、山火事や洪水での動物救助を装った動画が、実際の救助活動への理解や寄付集めを妨げかねないと懸念を示しています。

こうした状況を受け、EUと米カリフォルニア州は、AI画像生成サービスに対して生成コンテンツへのラベル表示を義務付ける新法を施行しました。ニューヨーク大学のジェフ・セボ氏はAI開発各社に対し、動物に害を及ぼしかねない応答を控えるようガイドラインへの明記を求めています。

ChatGPTGeminiMeta AIには自社生成画像かどうかを判定する機能が備わっていますが、確認できる枚数には上限があり、日常的な活用は簡単ではありません。被害に遭った女性は今も月に一度は偽の目撃情報を受け取っており、対策の実効性向上が急がれます。