ギター弦大手D'Addario、宣伝動画のSuno生成曲を認め謝罪
否定から一転して謝罪
再発防止と業界の波紋
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ギター弦大手のD'Addarioは、7月29日にInstagramへ投稿した新型ギター弦のデモ動画をめぐり、楽曲制作に生成AI「Suno Studio」が使われていたと認めて謝罪しました。同社は約2週間にわたり疑惑を否定し続けてきましたが、社内調査の結果、元の音源がSunoで再生成されていたと確認したとしています。今後は従業員や制作パートナーに対し、生成AI利用の開示を義務づける方針です。
疑惑が浮上した当初、同社は書き出し時の低品質化、Autotuneなどのプラグインが生むデジタルノイズ、LANDRやLogicのAI支援マスタリングといった説明を次々に持ち出し、生成AIの使用を否定していました。しかし新しい声明を出すのではなく、否定を掲げた元のInstagram投稿を公開から10日後に編集し、「私たちは間違っていた」と訂正する形をとりました。
発端は、拡張レンジギターや低いチューニング向けに設計された新シリーズのデモ音源でした。視聴者が録音の不自然さを指摘すると、同社は制作時のLogicセッションだとする映像を公開しましたが、完成音源とはメロディーやリズムに明確な違いがあり、疑念はかえって深まりました。
決め手となったのは、ギタリストでYouTuberのRhett Shull氏による検証です。同氏はD'Addarioから元のLogicファイルを直接入手し、比較的擁護的な評価をしながらも、制作過程のどこかでSunoが使われ、元の録音が再生成された可能性が高いと結論づけました。
同社は批判的なコメントを削除し投稿者をブロックした対応についても謝罪し、今後は世に出すものをより厳しく確認するとしています。ギター業界ではFenderのCEOがバンドメンバーを「アナログのAI」になぞらえた発言も直前に議論を呼んでおり、AI利用の開示がブランドの信頼を左右する局面に入っています。