Anthropic、独自AIチップ設計チームを新設

自社チップ設計に着手

独自チップ設計チームを新設
ハードとモデルの協調設計
チップ設計経験者を求人中

調達依存からの脱却

AWSNvidiaとの提携で調達
需要増で外部依存に限界
製造候補にSamsungの名

広がる自社開発競争

OpenAIはBroadcom製チップ投入
GoogleTPUMetaはMTIA
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米AI企業のAnthropicは8月5日、AI向けの独自チップを設計する社内チームを立ち上げていることをTechCrunchに認めました。同社はハードウェアとモデルを協調設計し、自社技術をより高速かつ効率的に動かす狙いだと説明しています。Claudeへの需要が急拡大するなか、外部から計算資源を調達するだけでは追いつかないという判断が背景にあります。

新チームは社内で「カスタムシリコンチーム」と位置づけられ、求人ではチップ設計の実務経験を持つエンジニアを募っています。7月にはThe Informationが、Anthropicが製造パートナーとしてSamsungと協議していると報じており、設計から量産までの体制づくりが動き始めている可能性があります。

AnthropicはこれまでAWSGoogleNvidia、AMDと相次いで提携し、AI計算基盤を確保してきました。それでも需要の伸びに対して調達競争は激しく、他社のロードマップに依存したままでは規模拡大の速度を自ら決められません。自社設計は、その主導権を取り戻すための一手と位置づけられます。

独自チップに動いたAI企業はAnthropicが初めてではありません。OpenAIは6月にBroadcomと共同開発した推論特化チップ「Jalapeño」を公開し、Google DeepMindは長くAlphabetのTPUを使ってきました。MetaMTIAと呼ぶ独自アクセラレーターの開発を続けており、自社シリコンは主要プレーヤーの標準装備になりつつあります。

経営者エンジニアが注目すべきは、モデルの性能競争が半導体の設計競争へ移りつつある点ではないでしょうか。推論コストが下がれば、これまで採算に合わなかった業務にもAIを広げる余地が生まれます。チップの量産には数年単位の時間がかかるため成果が見えるのは先ですが、各社の調達戦略を読み解く材料にはなります。