NVIDIA、自動運転の推論モデルを商用開放

商用ライセンス開放

OpenMDW-1.1で商用利用可
派生モデルと再配布も許諾
Alpamayo全系列に適用

ベンチマーク性能

LingoQA首位
GPT-4oに23.2点差
パラメータは従来の3倍

開発現場への効果

軌跡と因果連鎖を同時出力
注釈作業が月単位から日単位
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NVIDIAは8月4日、自動運転車とロボタクシー向けの推論基盤モデル「Alpamayo 2 Super」をHugging Face上で公開し、商用利用を解禁しました。ライセンスはLinux Foundationが策定した寛容型のOpenMDW-1.1で、微調整や派生モデルの作成、商用での再配布までを認めます。これまで研究開発向けだった同モデル群を、そのまま製品化に持ち込める形へ切り替えました。

重みの公開は、AV開発企業にとって費用面の意味も持ちます。各社は自社のデータと基盤を手元に置いたまま調整でき、あらゆる基礎機能をゼロから再学習したり、タスクごとにフロンティアモデルの利用料を払ったりせずに済みます。旧世代のAlpamayo 1.5とAlpamayo 1にもOpenMDWが適用され、系列全体が追加の許諾なしで商用展開できるようになりました。

性能面では、自動運転の推論を測るベンチマークLingoQAで、評価対象となった約40モデルのうち首位に立ちました。NVIDIAの測定では、Lingo-Judge指標でQwen2.5-VL 72Bを17.0ポイント、Gemini 2.5 Proを15.1ポイント、GPT-4oを23.2ポイント上回っています。モデル規模は100億パラメータのAlpamayo 1.5および1の3倍で、事例の少ないまれな多者間の交錯でも推論を一般化しやすくなりました。

Alpamayo 2 Superは、走行状況ごとに5種類の出力を同時に返します。走行軌跡、判断の理由をたどる因果連鎖トレース、譲る・車線変更・停止といったメタアクション、学習データ向けの自動注釈、そして画像内の領域と回答を結びつける視覚質問応答です。前後左右を覆う全周カメラ映像をまとめて扱うため、車線変更や合流、複雑な交差点での判断根拠を開発者が追跡できます。

因果連鎖トレースはNVIDIAの安全検証基盤Halosのワークフローと連携し、ISO/PAS 8800が求めるAI安全性の考え方に沿います。自社フリートの映像に自動で注釈を付ける用途にも使え、数カ月かかっていた注釈作業を数日規模まで短縮できるとしています。

周辺ツールには、閉ループ模擬のAlpaSim、高スループットな強化学習を担うAlpaGym、Physical AI Open Datasetsなどがそろいます。Alpamayo系列はHugging Face50万ダウンロードを超えており、自動運転向けの公開推論モデルとして最も採用が進んだ系列だとNVIDIAは説明しています。