Liquid AI、4倍規模に匹敵する端末内エージェントモデル公開

4倍規模に迫る性能

2.6Bで4倍規模に匹敵
指示追従ベンチで全勝
コーディングは大型に劣後

端末上での実行速度

M5 Maxで220トークン毎秒
メモリ2.5GB未満で動作
スマホでも30トークン毎秒

学習手法と提供形態

Agentic RLで後訓練
llama.cppなど初日対応
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Liquid AIは2026年8月4日、端末上で動くAIエージェント向けの小型モデルLFM2.5-2.6BHugging Faceで公開しました。パラメータ数は26億と小型ながら、ツール利用や指示追従、複数手順のエージェント処理で最大約4倍の規模のモデルと競う性能を示しました。同社は大量処理を伴う端末内エージェントの用途を想定しています。

比較対象はgemma-4-E2B-it(51億)とgemma-4-E4B-it(80億)、Qwen3.5-4B(47億)、Qwen3.5-9B(97億)で、LFM2.5-2.6Bはこの中で最小です。指示追従系のIFBench、Multi-IF、IFStructではすべて首位となり、ツール利用でもBFCLv4を除いて最高値を記録しました。一方でコーディングのLiveCodeBenchv6は大型モデルが上回っており、同社も用途に応じた使い分けを促しています。

推論速度も特徴です。CPUではApple M5 Maxで毎秒220トークン、AMD Ryzen AI Max+ 395で毎秒113トークンを記録し、必要メモリは2.5GB未満にとどまります。毎秒30トークンあればスマートフォン上でもエージェントを動かせるとしており、GPUでは高並列時に毎秒約1万5000トークン、H100を1枚使えば1日あたり約13億トークンを処理できるとしています。

学習面では約34兆トークンで事前学習し、中間学習の段階で文脈長を128Kまで拡張しました。後訓練は4段階で、教師ありファインチューニングを2周、領域別の専門教師モデルの作成、それらを1つの生徒モデルに蒸留するMOPD、そして実際のエージェント基盤内で回すAgentic RLという構成です。RLではOpenClawやHermes Agentといったハーネスをブラックボックスのまま扱い、Harness Proxyでトークン単位の軌跡を取得する仕組みを採っています。

提供面では、llama.cpp、MLX、vLLM、SGLang、ONNXが初日から対応しています。利用にはtransformersの5.0以上が必要で、指示版とベース版の双方がHugging Faceで公開済みです。ブラウザ上で調査エージェントを試せるWebGPUデモも用意され、手元の環境でどこまで動くかをすぐ確かめられます。