AIが古代未解読言語の解読を支援

推論イタリア

線文字A解読の試み

アマチュア技術者による主張
セム語根を起点とした推論
40記号への音価付与
408語の語彙集を編纂

AIの役割と限界

発想は人間、検証はAI
音韻パターンの一括照合
創造性は人間に依存
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独学のAI技術者でアマチュア言語学者でもある人物が、2026年6月、古代クレタ島の未解読文字線文字Aの解読で突破口を得たと主張しました。祈祷文中のある未知語が「住む」を意味するセム語根に由来するという一つの仮説を起点に、AIで組んだスクリプトを使って音韻パターンを全体で照合したのです。

この手法により、彼は40の記号に音価を割り当て、408語の語彙集を編み上げました。そして線文字Aは、ヘブライ語やアラム語を含むセム語族の消滅した一員だと結論づけています。

古代言語の解読には通常、ロゼッタ・ストーンのような二言語併記の碑文か、比較できる既知の親戚言語という「手がかり」が欠かせません。しかし青銅器時代ミノア文明の線文字Aは、いずれの系統にも属さない孤立言語とされ、一世紀にわたり言語学者を悩ませてきました。

ローマ帝国以前のイタリアで使われたエトルリア語も、短い墓碑銘から部分的な語彙は集まったものの、文法や深い意味はいまだ不明のままです。こうした難問にAIが投入されつつありますが、その役割は言語学者を置き換えることではなく、研究者の直感を後押しすることにあります。

重要なのは、AIが何をして何をしなかったかを正確に見極めることです。今回もアイデアそのものを生み出したのはAIではなく、あくまで人間の技術者でした。解読の鍵を握る創造性は、依然として人の側にあるのです。