NVIDIA Nemotron、コスト10分の1で開放モデル最高精度
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NVIDIAは7月8日、AIエージェント開発基盤大手のLangChainと共同で、開放型モデル「Nemotron 3 Ultra」がLangChainのベンチマーク「Deep Agents」で開放モデル中最高の精度を達成したと発表しました。より多くのタスクを高い処理速度で完了しつつ、主要な閉鎖モデルと比べて1回あたりの推論コストを10分の1に抑えた点が特徴です。企業が自社で所有・運用できる完全な開放スタックを実現する狙いがあります。
注目すべきは、この成果がモデルの再学習を一切伴わずに得られた点です。LangChainはNemotron 3 Ultraを公開ベンチマークで走らせ、実行トレースを分析して失点箇所を特定しました。そのうえでモデル本体ではなく、システムプロンプトやツールの記述、ミドルウェアといった周辺環境(ハーネス)を調整することで性能を引き上げています。
コストを10分の1に抑えられることで、開発チームは評価を継続的に回し、より速く実験し、業務のより広い範囲に専門エージェントを展開できます。LangChainの共同創業者兼CEOのハリソン・チェイス氏は「より良いエージェントを作る方法は、モデルの周囲のシステムを改善し続けることだ」と述べ、開放スタックでも強力な性能を得られると強調しました。
NVIDIAは、この成果を企業向けにまとめた開放リファレンス設計図「NemoClaw for LangChain Deep Agents」も提供します。Nemotron 3 Ultra向けに調整したDeep Agentsのコードと、エージェントの動作を安全に実行する「NVIDIA OpenShell」ランタイムを組み合わせた構成です。開放モデル・開放ハーネス・開放ランタイムがそろい、企業が全体を自社インフラやクラウド上で管理できます。
すでにAbridgeやAmdocs、Boxが自社プラットフォームに専門エージェントを組み込んでおり、大手システムインテグレーターのEYもNemoClawを軸に導入支援を拡大しています。Nemotron 3 UltraはBasetenやFireworks、Together AIなど複数のホスティング基盤経由で利用でき、開発者は調整済みのハーネスを本番環境ですぐに使えます。