オープンソースAI台頭でもAnthropicの優位揺るがず

市場の構図

フロンティアと共存関係
発見はフロンティア、生産はOSS

利用と支出の乖離

DeepSeekがトークン量で首位
Anthropic支出の過半維持
Opus 4.8はV4 Flashの23倍単価

今後の見通し

Nvidia Nemotron台頭の兆し
二層構造が定着の可能性
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スタートアップDecagonのJesse Zhang最高経営責任者(CEO)は7月、企業向けAIをめぐる通説に異を唱える論考を公表しました。オープンソースモデルの普及が進んでも、Anthropicなどフロンティア勢の支出は大きく揺らいでいないという現状を、TechCrunchがデータとともに検証しています。両者は競合ではなく、同じ生命周期の二段階だとの見立てです。

Zhang氏の主張はこうです。成熟した用途は次々と軽量なオープンソースモデルへ移行しますが、新たな用途が絶えず生まれるため、高価なフロンティアモデルへの総支出はほとんど減らないというのです。フロンティアは用途の実証を担い、成熟後に安価な代替へ引き継がれる、と説明します。

実際のデータもこの見立てを裏づけます。VercelAIゲートウェイでは直近1週間でDeepSeekがトークン処理量の首位に立ち、全体の約3分の1を占めました。GLM-5.2を擁するZ.aiも4位に浮上する一方、支出額ではAnthropicが依然として全体の過半を握っています。

利用量と支出の乖離は別の指標でも明確です。OpenRouterではDeepSeek V4 Flashが週5.3兆トークンを処理し、Opus 4.8の2兆超を大きく上回りました。ただしOpus 4.8の単価はV4 Flashの約23倍で、支出面では依然フロンティア勢が主役です。

新顔のNvidia製Nemotronも急伸の兆しを見せています。Zhang氏が「フロンティアは発見を、オープンソースは生産を担う」と述べるように、二層構造の経済は当面安定した特徴として定着する可能性があります。プレミアムな価格を握るフロンティア勢の優位は、当面揺るがない見通しです。