OpenAIが無料ChatGPTの標準モデルを買い物強化で刷新
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OpenAIは6月25日、無料版ChatGPTの標準モデルであるGPT-5.5 Instantを更新しました。買い物や地域のおすすめ、複数条件の指示への対応を強化し、まず有料会員へ、続いて無料ユーザーへと順次展開しています。同社はXで「会話がより楽しくなった」と説明しましたが、具体的なベンチマーク数値は公開していません。
最大の変化はユーザー意図の理解です。旅行の計画や商品比較、近隣店舗の検索といった意思決定支援の場面で、質問の背後にある目的をより的確にくみ取れるようになりました。会話の途中で条件を追加したり反論したりしても、最初の回答に固執せず柔軟に対応する点が改善されています。
商取引や地域情報との連携も深まりました。位置情報を活用して近隣の選択肢を提示し、商品情報や画像を一つのまとまった回答に織り込みます。回答の体裁も定型的な箇条書きから、より温かみのある会話調へと調整されました。
開発者は更新版の挙動をchat-latestというAPIエイリアスから試せます。ただしこれは本番用のgpt-5.5モデルとは別物で、OpenAIは安定運用には引き続きgpt-5.5を推奨しています。今回はあくまでChatGPT側の更新であり、API向けモデル群の新リリースではない点に注意が必要です。
chat-latestの仕様は40万トークンの文脈窓と最大12万8千トークンの出力に対応します。料金は入力100万トークンあたり5ドル、出力30ドルで、キャッシュ入力は0.5ドルと9割引です。静的な指示を先頭に置くプロンプト最適化が促されます。
企業にとっての意味は新しい技術基盤ではなく、標準挙動の改善にあります。意図の推測や文脈の保持が向上すれば、調査や購買判断に使う従業員にとってChatGPTはより信頼できる道具になります。一方でメモリーソース機能は完全な監査証跡を提供しないため、RAGや社内ログのどれを正とするか企業側で定める必要があります。