元Databricks幹部、AI電力1000分の1へ

新興企業の挑戦

Databricks幹部Rao氏が創業
推論電力を最大1000分の1
従業員50人未満の少数精鋭

新方式の中身

振動子ベースの計算方式
画像生成モデルUn-0を初公開
現状はソフト模擬で動作
今後チップ設計図と推論基盤を構築
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Databricks AI責任者のNaveen Rao氏が率いる新興企業Unconventional AIが6月25日、初のAIモデル「Un-0」を公開しました。振動子(オシレーター)ベースの新しい計算アーキテクチャを用い、AI推論にかかる電力を最大で1000分の1に削減できると主張しています。同社は技術詳細をまとめた論文も同時に発表しました。

Un-0は画像生成システムで、Stable DiffusionやOpenAIのGPT Image 1に並ぶ品質の画像を生成できるといいます。注目点は、従来のチップやLLMを支える計算基盤とはまったく異なる振動子ベースの設計で同等の性能を実現したことです。Rao氏はこれを「新しい種類のコンピュータのhello world」と表現しました。

ただし現行のUn-0は、同社の振動子チップソフトウェアで模擬したシミュレーションで動作しています。同社は実チップの設計図を近く公開し、その後はチップを組み込んだ推論基盤を一から構築して、最終的には他事業者と同様に計算資源を提供することを目指します。「プロンプトを受け取り推論を返す処理を、1000分の1の電力で行う」とRao氏は語りました。

従業員50人未満の企業には野心的すぎる目標にも見えますが、AIインフラ投資の規模と推論需要の拡大を踏まえれば課題に見合う数少ない取り組みだとRao氏は考えます。「AIのスケーリングが難しいのはエネルギーが原因で、今後数年で根本的な限界になる」と述べ、電力こそがAIの最大の制約になるとの見方を示しました。